山くじらの郷の食育・食農
平成18年から

美郷町では全国に先駆けて獣害対策から田畑を守り、収穫した農産物を山くじら(イノシシ肉)と一緒にイベントの地産地生(いかす)大鍋や町内保育所・小中学校の給食献立に平成18年(2006)2月から今日まで毎年定期的に出されています。
提供されているイノシシ肉は当時、美郷町駆除班の有志で組織されたおおち山くじら生産者組合が食肉処理業・食肉販売業を取得して安心安全な獣肉の提供から始まりました。
今は、おおち山くじら生産者組合から事業継承した(株)おおち山くじらから提供されています。

食育1

平成21年6月、第4回全国食育推進大会島根大会では、当日の地元加工グループ・山くじら倶楽部が“山くじらの郷の地産地生”をテーマに山くじら料理を島根県民はじめ全国の人にPRしています。
美郷町では、獣害対策や山くじらの取り組みを通じて農作物を守ることだけでなく、野菜果樹を育てる方法を学び、収穫する楽しさと食として食べる喜びを食農・食育として取り組んでいます。

食育2

現在も毎年度4回、「美郷のおいしい日」として美郷の食材を使う日を決めて町内保育所のおかずや小中学校の給食献立になっています。
また、産業祭みさとふるさとまつりや、町内各種イベントでは山くじらの地産地生大鍋で、山くじらカレーや山くじら鍋が振舞われています。
学校給食におけるイノシシやシカのジビエ利用の推進は、地域の食文化や食に係る産業、自然環境の恵沢に対する児童・生徒の理解増進が求められている学校給食法の目的や目標にも沿ったものとなっており、今後、美郷町の幅広い食育・食農の取り組みは注目が集まりそうです。

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美郷バレー構想

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